構造・熱・振動を考慮した信頼性設計 長期安定計の工夫
製品の信頼性を確保するうえで、構造・熱・振動は避けて通れない設計課題です。
いずれも目に見えにくい要素であるため 開発初期の段階から考慮するかどうかが
長期安定性を大きく左右します。
当社では 制御盤・FA機器・医療関連装置・複合機・駆動ユニットなど多様な製品に携わる中で、
設計段階における工夫と蓄積されたノウハウによって信頼性を確保する設計手法を確立しています。
構造設計 ― 応力分散と剛性確保のバランス
まず重要となるのが「力の流れ」を意識した構造設計です。
外力や荷重が集中しやすい部分を早期に把握し 全体の剛性バランスを取ることで、
変形や破損リスクを最小限に抑えます。
当社では 以下のような設計配慮を徹底しています。
1. コーナー部や開口部には適切なR形状を付け 応力集中を緩和
2. 荷重経路を分散し 取付部への一点集中を防止
3. 長尺構造や筐体には補強リブや段差構造を設け 曲げ剛性を確保
4. ねじ締結部や支点部の座面補強を行い 長期使用時の緩みや割れを防ぐ
また 板金設計では板厚・折り曲げ方向を検討し、必要剛性と加工性のバランスを取ることで
品質とコストの両立を図っています。
過去の製品フィードバックを反映し 設計レビュー時にこれらの構造チェックを
必ず行うルールを運用しています。
熱設計 ― 放熱性と部品配置に基づく安定化
電装ユニットや制御基板などでは 発熱対策が信頼性を高める重要な要素になります。
当社では 発熱源をできる限り分散し、熱がこもらない構造を設計段階で組み込んでいます。
代表的な工夫として
1. 高発熱部品を一か所に集めず 温度勾配をなだらかにする配置設計
2. モータや電源ICなど熱源部には放熱ベースや金属シャーシへの熱拡散設計を採用
3. 自然対流を促す通気スリット・放熱開口部の配置
4. 材料面では アルミ・SUS・銅箔ベタなど熱伝導性を意識した構造設計を採用
さらに 試作評価時には実機での温度計測を行い、
設計段階の想定と実際の熱分布を対比して改善点をフィードバックしています。
こうした設計と評価のサイクルを重ねることで、安定した温度特性を持つ製品設計を実現しています。
振動への対応 ― 剛性と減衰のバランス設計
回転機構を伴う装置では、振動や共振が長期使用時の不具合要因になることがあります。
当社では 剛性を高めるだけではなく、適切に振動を逃す設計を意識しています。
主な取り組みは次の通りです。
重心位置と支持点の最適化:構造体の偏りをなくし 無理な共振を防止
防振構造の採用 :ゴムブッシュ・ラバーパッドを要所に配置し 微振動を減衰
取付剛性の見直し :固定方法やねじ本数を調整し 振動経路を制御
筐体形状の工夫 :広い平面ではなく 曲げや折りを多用して剛性を均一化
これらの設計思想は 長年の装置開発で得られた実験結果や保守データに基づくものであり
再現性の高い設計判断として社内に定着しています。
おわりに
当社が目指すのは数値データだけに頼らず、
実際の製品条件や部品構成を踏まえた現実的で確実な信頼性設計です。
構造、熱、振動といった異なる要素を個別ではなく「一体として」捉え、
設計レビューの段階から各担当者間で情報を共有し 干渉や放熱・強度面での不安を早期に解消します。
このように設計の初期段階から信頼性を織り込むことで
長時間稼働・過酷環境下でも安定動作する製品を実現しています。
組み込み開発なら、当社にお任せください。
当社は、回路設計・基板設計、メカ設計といったハードウェアの設計領域から、組み込みソフトウェア、システム開発といったソフトウェア領域まで、一貫対応が可能です。また、部品実装や組立といったものづくりの領域まで対応できるODM企業として活躍しています。
委託先を分散せず一社で完結することにより、スピーディーな試作開発、そして量産が可能となり、ODM先をお探しの企業様に選ばれる大きな理由の一つとなっています。

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設計では 強度解析に基づいた安全率の設定と、
加工・組立段階での精度管理をいかに両立させるかが最大のポイントです・・・

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