1.概要
机上計算は、実際の試作や製造に進む前に多くの問題を解決するための重要な手段です。CAE(Computer Aided Engineering)などの支援ツールを活用することで、設計の根拠を確保し、手戻りを減らすことができ、結果として設計期間の短縮につながります。
2.机上計算に使用するツールの例
●3DCAD
干渉チェック機能を使用することで、部品同士を組み合わせたり、部品を可動させたりした際の干渉を確認できます。
●CAE
【構造解析】
製品にかかる力や応力、変形を解析し、強度や耐久性を確認できます。
【熱解析】
製品が熱を受けたときの温度分布や熱伝導を解析し、熱による変形を確認できます。
【流体解析】
気体や液体の流れをシミュレーションし、製品の空力特性や冷却性能を確認できます。
3.机上計算による確認結果
机上計算は設計において重要な役割を果たしますが、計算で得られた結果を実際の設計に反映し、試作などの次の段階に進めることで設計は進展します。
そのため、机上計算と実際の評価試験を組み合わせて設計を進めることが重要です。